オンラインゼミ(https://jun.edusalon.net)での話。
例えば、2人の子が喧嘩をする。
その後の対応で一般的なのは、
⚫️複数の先生で当該の2人の子を別々の部屋に呼んでそれぞれ事情を聞く。
→生徒の言い分を元に話を聞いた先生方で事実の確認
→(話が食い違う部分は再度聞く)
→だいたい話が一致したところで、2人を同じ部屋に入れて、何がいけなかったか、今後どうしたら良いかを語らせて指導する
→保護者に一連のことを連絡
これに対して『学び合い』実践者の対応は、
⚫️喧嘩が起こったその場で双方の話を聞く
→一方が話しているときは、他の子は黙って聞かせる(多分、罵詈雑言のオンパレード)
→次に相手方の話を聞く。同じように他の子は黙って聞かせる
→2人の話の事実の部分だけを取り上げていく。そうすると当事者2人は、自分たちがいかにくだらないことで喧嘩していたのか、大抵気づき始める。
→そこで、周りの子たちに「どう思う?」「あの子はこう言ってるけど、君はどう?」と徐々に拡げて巻き込んでいく。
→様子を見て、教員はフェードアウト。「あとはよろしくね」と。
生徒指導って経験が物を言う部分が大きいと思います。ただ、経験は味方にも凶器にもなる。そう考えると、やはり安定して結果を出したり、暴走したりしないためには理論が必要です。数多ある教育実践の中で、確たる理論が存在するのは『学び合い』だけだと思います。学べば学ぶほど、理論のない実践は罪に感じてしまう。「根拠・オレ、私」の実践、この歳でそこに落ちたくない。