以前中2の数学で半年間『学び合い』をやった。5月テストで平均点ビリだったその集団。10月から『学び合い』を始めて2月テストでは平均点で学年トップになった。大変身だ。
ある日、教科係の子が私のところに来て「1時間だけ自分たちに時間をくれないか」と言いにきた。「好きにするといいよ。おれはその場にいた方が良い？」と聞いたら、その子は「大丈夫です！」とにっこりして戻っていった。
私は職員室で別の仕事をした。彼らのいる教室を通りかかった先生が後で教えてくれたことだけど、何やら作戦会議みたいなのをしてたらしい。
「1時間を何に使ったかの報告はいらないよ」と言っておいたけど、わざわざ来て「これだけは！」とメモだけ私にくれた。小テストをやる日にち、そのテスト範囲、目標点、予習はやれる人がやる、でも1人も見捨てない、プリントを刷ってください、小テスト作ってくれますか？なんてことが書いてあったと記憶している。
その後の授業の様子からして、2月テストの結果は何にも不思議なことではなかった。
長々回想。で、ハッ！と思うこと。
「はて、この子たちに通知表や定期テストは必要か？」
授業進度、小テストを実施するか否か、評価など、すべて自分たちでコントロールできるわけです。2月テストも自分たちが本気でなんとかしなきゃいけないと思ってやったからこそのこの結果。この状態で、教員から与えられた数字に何の意味があるのか・・・。考えものです。
