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役に立つ?

肢体不自由の子たちが過ごす教室。

そこで「なぜ働くのか?」みたいなことを書いた本を見つけた。その中で「社会人になって役に立っていると思う学校の教科」を375人(標本としては小さい気がしますが)にアンケートした結果が載っていた。一位は国語、二位は数学、三位は英語、四位は家庭科、五位が社会となっている。数学と答えた人の理由は「計算は日常でよく使うから」「論理的に考えることができるから」とある。


冷静に考える。

この一年、1日1回以上筆算した大人はどれくらいいるだろう?「計算できないと買い物できない」という人もいるけど、今はバーコードスキャンでピッとやれば終わり。コンビニでお弁当を買って「10万円です」と言われた時に、違和感を持てれば十分だと思う。学校で学ぶ意味を理解させられないまま過ごしてきた人がほとんどだから、そう答える人たちが悪いわけではないですね。それを正確に伝え、実感させられらるような大人が学校にも塾にもほとんどいない結果です。


話を戻す。数学を勉強すれば、論理的思考力が身に付いて将来役に立つは、残念ながら嘘です。そもそも数学の論理的と日常の論理的は領域固有性(ある特定の状況で得られた知識や技能はそれと同じ状況下でないと活性化しないということ)の視点から考えて、性質が違うからです。


例えば、南米や東南アジアなどでストリートチルドレンが観光客に土産物を売ったときに、そのお釣りの計算や両替のための通貨レートの計算が非常に早くできる。しかし、そのストリートチルドレンは学校においてその計算式を公式に基づいて説明したり、同じ公式を用いた別領域に関する問題を正答したりすることはできない。これはお釣りの計算や両替という場面でのみ使える知識や思考という意味で領域固有性を示しています。


役に立たないものをなぜ勉強するのか?

役に立たないからやらなくて良いのではないか?

ヤンキーに「こんなもん使わねぇし」「興味ねぇし」「今が良けりゃいぃし」と言われたらどうしよ?


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